実績紹介
Performance
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大正12年創業の当社は、その長い歴史の中でパッケージ・梱包材の問題解決に取組み、確かな実績を残して参りました。
私の日常業務は、主に3DCADとサンプルカッターという機械を扱って様々な製品を生みだすことです。サンプルカッターは、パソコンで描いた図面を読み込ませることで、図面通りに的確に素早くカットしてくれる優れものです。
段ボールシートは、カット線や罫線の入れ方次第でどんなものにも変身します。私はこれまで、数多くの工作機械やロボットのような複雑かつ精密な設計を行ってきました。その経験を活かし、段ボールを中心としたパッケージの設計に日々挑戦しています。
実際にパッケージの設計を行うようになって感じること。それはアイデア一つで数トンもの重さに耐える梱包材、コストを半分に抑えることのできる梱包材を作れるということです。段ボールという素材の活用方法は、無限大です。
私は、その魅力に取りつかれ、常識を覆すような設計に日々挑戦しています。
段ボール箱を安く提供することだけが私たちの仕事ではありません。お客様が抱える問題を、いかにパッケージを通じて解決できるかが私たちの使命です。
物流コスト削減に問題を抱えていたお客様のお話です。打ち合わせを重ねた結果、梱包材だけではとても希望には添えないことが判明しました。
そこで私たちは、どれだけ梱包作業時間を短くできるパッケージを提案できるか、それをいかに現状の梱包材に比べて少しでもお値打ちに提供できるか、そして、輸送コストを下げるため、積載効率が良くなる大きさ(体積・寸法)に抑えられるか、に挑戦しました。
何度も何度もトライアンドエラーを繰り返した結果、作業時間削減、梱包材費削減、輸送効率アップを実現。お客様に喜んで頂きました。
この経験が私の自信と誇りになっています。
大手電機メーカー様から、衝撃に弱いデバイスのパッケージ製作依頼を頂いた時のことです。
お客様の目的は、材料費の削減、梱包作業の簡素化です。しかし、このデバイスは、過去に何度も同様の改善を繰り返し行ってきましたので、これまでの常識を超えたアイディアを生み出す必要がありました。
そこで私たちは、段ボール素材にこだわるのではなく、様々な素材での包装設計も検討しました。樹脂素材の専門家や段ボール以外の紙素材の専門家も巻き込んで検討を重ねました。
そんな中、実用性の高い案が数件出来上がりましたが、その形状を、段ボールに転用することを考えてみると、素晴らしいアイディアになることがわかりました。
その結果、私たちはこれまでにない発想の段ボール製パッケージを仕上げることができ、この製品は評価試験のすべてを合格。採用される運びとなったのです。
お客様から「合格できて良かった。本当にありがとう!」と仰って頂き、今までの苦労が報われた思いでした。
お客様の喜びが私たちの喜びであることに改めて気づきました。